口臭治療のお話4

    「シェーグレン症候群」と「自臭症」

 
口臭治療に関して
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口臭のお話1

まずは、試しに口臭を測ってみませんか?
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  「VSC(揮発性硫黄化物)」などのお話
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口臭のお話2

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口臭のお話3・ちょこっとマメ知識

     「加齢臭(老人臭)や介護臭」
 口臭のお話4
  シェーグレン症候群  自臭症
口臭のお話5ちょこっとマメ知識
     「ダイエット臭」

  ダイエット臭が出てくる訳(1/14)
  ダイエット臭が出てくる3つの段階
 
ダイエット臭対策
口臭のお話6
    「乳酸菌で口臭予防」

乳酸菌で口臭予防?
ちょこっと豆知識「プロバイオティクス」(8/9

 シェーグレン症候群
「シェーグレン症候群」という病名、あまり聞きなれない名前かもしれません。
医師や歯科医師の間でも認識の低い病気だそうです。

主に40歳以上の女性の多くが、この病気の可能性があるとも言われているそうです。
特に自臭症の女性に多いのだそうです。
なんと、この病気「女性:男性」比率が「9:1」という、
圧倒的に女性がかかりやすいという特徴を持っています。

涙腺、唾液腺などを始めとした、全身の外分泌腺に系統的な慢性炎症をきたし、
外分泌腺の機能低下にもとづく乾燥症状と特徴とする、というのが定義だそうです。
炎症性病変は、肺・肝・腎・甲状腺・リンパ節などにも症状が波及することがあるようです。

病気の特徴
 口臭が頑固で、気になる。口が渇く。(ドライマウス)
 目が痒くなったり、乾燥しやすい。(ドライアイ)
 皮膚ががさつく。湿疹がすぐできる。
 唇が乾燥しやすい。
 性交渉が最近苦痛になってきた。(膣の乾燥)

 関節が痛む。
 疲れやすい。
  等があります。
ともかく「乾く」症状が何よりの特徴と言えなくもありません。

シェーグレン症候群を発病するパターンは2種類あります。
慢性関節リウマチなどの膠原病の合併の無い「原発性シェグレン症候群」は、
全身性の肺・肝・腎・甲状腺・リンパ節などの病変を発生することがあります。

呼吸器症状では、気道の乾燥から、慢性気管支炎・嗄声などがみられたり、
間接性肺炎になることもあるようです。
肝症状は、原発性胆汁性肝硬変症がみられたり、自己免疫性肝炎を合併することがあるそうです。
腎症状は、遠位尿細管性アシドーシスから低カリウム血症による四肢麻痺が出ることがあるようです。
このような場合では、腎石灰化症も見られることが多いそうです。
甲状腺症状は、甲状腺腫です。慢性甲状腺炎になることが多いようです。

慢性関節リウマチなどの膠原病に合併する「続発性シェーグレン症候群」です。
慢性関節リュウマチの他に、
全身性エリテマトーデス・強皮症・混合性結合組織病、
その他、膠原病の症状の合併があるそうです。
関節痛は、移動性・多発性のことが多いそうです。

この病気は、自己免疫疾患の1つであると考えられています。
細菌やウィルスなどから体を守るはずの免疫機構が、
自分の臓器や組織を攻撃するために起こるからです。
NKT細胞が少なくなると発病するのでは、とも考えられているようです。
αフォドリンというタンパク質異常が原因とも言われています。
どちらにしても、原因がはっきりとは分かっていないので、
治療法も良く分かっていない・・・というのが現状のようです。

シェーグレン症候群が攻撃の目標にするのは、
涙腺(るいせん)・唾液腺・バルトリン腺などの分泌腺だそうです。
だから口臭とは、密接な関係があるのですね。
歯を何回磨いても口臭が気になったり、
うがいをすればするほど、苦しくなる、というのが特徴のようです。

いくら歯を磨いても口臭が気になる、という症状以外にも、
目が乾いた感じや皮膚が痒い・・・など、症状が重なっている方は、
少し、この病気かもしれないという疑いを持ってみてください。
ただし、お薬を飲んでいる方は、注意が必要です。
お薬の副作用が出てる可能性もあるからです。
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 自臭症(じしゅうしょう)
実際には口臭がほとんど無いにもかかわらず、
「口臭がある」と思ってしまうケースのことを、
自臭症と呼んでいます。

原因は精神的なもの、といわれています。
ストレスやトラウマなどが原因となっていることがほとんどのようです。
ノイローゼのようなものと言えなくもないのかもしれません。
でも、ある意味深刻な症状でもあります。
対人恐怖症や、登校拒否などの症状が出てしまい、
社会生活を送ることが困難になってしまうこともあるからです。

トラウマの場合は、小さな頃や思春期などの多感な頃に、
「口が臭い」と友達など周囲の人に言われた言葉が引き金になるようです。
何気ない一言が、心に大きな傷を残してしまうのです。

ストレスの場合、仕事や対人関係などの問題から、
口臭を感じるようになってしまうケースもあるようです。
人と接する機会が多い社会人の方などは、
気にしすぎるあまりにノイローゼのようになってしまう・・・なんていうことも。

こういった原因がもとで口臭が気になってしまうと、
手を鼻や口元に持っていく・・・なんていう相手の些細な行動にも、
「自分の口臭がクサイからだ」
とすぐに考えてしまうようになってしまいます。
そして、何でもかんでも、上手くいかない原因は
「口臭のせいだ」
と考えるようにもなってしまうといいます。

周囲の人の動作全てが気になってしまうということは、かなりのストレスですよね。
ストレス自体も、口臭の原因になってしまうと「口臭のお話2」でご説明したとおりですので、
精神的なストレスを感じすぎると、口臭の原因が1つ作られてしまうことになるのです。

実際、自臭症の方のお口の中は、かなり綺麗な場合がほとんどです。
ある意味「磨きすぎ」なくらい、丁寧なブラッシングをしているからです。
もちろん、ほかに病気があったり、お薬を飲んでいたり、ムシ歯があったりと、
口臭の原因が見つかった場合は、それを排除していかなければ改善は出来ないかもしれませんが、
決定的な治療法が無い分だけ、何よりも心の問題を上手く改善していくことが、
自臭症を治す一番のお薬なのかもしれませんね。
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