口臭のお話1 まずは、試しに口臭を測ってみませんか? 口臭とはなんなのでしょう 口臭の分類 口臭の原因のニオイ物質達 「VSC(揮発性硫黄化物)」などのお話 大切な唾液 |
口臭のお話2 口臭の原因 生理的なものが原因の口臭 老人性 (9/27追加) 早朝性 空腹時 緊張時 生理時 飲食物、嗜好品が原因の口臭 コーヒー 飲 酒 喫煙 乳製品 肉 砂糖 野菜 口腔疾患が原因の口臭 歯周病 舌苔 補綴物 口呼吸 全身疾患が原因の口臭 鼻や副鼻腔・呼吸器官の疾患 病気 薬の副作用 心因性 |
口臭のお話3・ちょこっとマメ知識 「加齢臭(老人臭)や介護臭」 |
口臭のお話4 シェーグレン症候群 自臭症 |
口臭のお話5・ちょこっとマメ知識 「ダイエット臭」 ダイエット臭が出てくる訳 ダイエット臭が出てくる3つの段階 ダイエット臭対策 |
口臭のお話6 「乳酸菌で口臭予防」 乳酸菌で口臭予防? ちょこっと豆知識「プロバイオティクス」(8/9) |
乳酸菌で口臭予防? | |
乳酸菌の力を使って、歯周病をやっつけよう・・・。 そんな新しいオーラルケアがでてきました。 といっても、ヨーグルトに入っている乳酸菌とはちょっと違います。 「LS1」という乳酸菌が注目されているのです。 そして、この乳酸菌LS1は口臭予防にも効果がある・・・ という結果が出ているのです。 これはもとから健康な人のお口の中にいた細菌なのだそうです。 お口の中での活動度が高いという性質に注目したのです。 LS1という乳酸菌は、歯周病に対する高い殺菌効果があることが分かってきました。 実験でも、LS1を添加して歯周病菌を培養したところ、 24時間後には、ほぼ死滅していた、という結果が出ています。 また、このLS1は「乳酸」に対して弱い、という性質を持っているのだそうです。 これはどういうことかと言いますと、 一般的に、乳酸菌は糖類を栄養分にして乳酸を作ります。 「酸」という字のとおり、乳酸は酸性です。 乳酸に耐性がありますと、乳酸をたくさん作り続けてしまうので、 歯周病の代わりに、虫歯になりやすいお口の中になってしまうのですね。 虫歯の原因になっている「ミュータンス菌」はこういった性質を持っているので、 お口の中を酸性に傾けて、虫歯にとって都合の良い環境にしてしまっていたのです。 これでは、とっても困ってしまいますよね。 LS1も乳酸菌なので、糖分を栄養として乳酸は作ります。 でも、乳酸に対して、耐性が弱いために、 自分で作った乳酸が一定以上になると自滅してしまうのだそうです。 なので、お口の中が酸性の状態になることなく、 悪い細菌をやっつけてくれますので、結果、歯周病や虫歯の予防、 そして、悪い細菌が減っていくので口臭も減っていくのです。
使用法は簡単です。 毎食後に1錠、トローチのように舐めるだけ。 1ヶ月〜3ヶ月くらい続けることで、お口の中の細菌層が変わってくるのだそうです。 (服用は1錠となっていますが、それ以上服用してもかまわないようです) もちろん、これを舐めていればすべてOKというわけではありません。 やっぱり、歯周病を予防するには機械的なコントロールがもっとも有効だからです。 ブラッシングや、医院でのお口の中のコントロールに加えて、 プロバイオティクスを利用した生物的コントロールを合わせることで、 より効果的にお口の中のケアが行えるようになったのです。 |
ちょこっと豆知識 「プロバイオティクス」 | ||||||||||||
「プロバイオティクス」という耳慣れない言葉が出てきたのでご説明しますね。 抗生物質(antibiotics)に対比される言葉なのだそうです。 生物間の共生関係(probiosis)を意味する、生態学的用語が起源です。 定義は 「消化器官内の細菌叢(フローラ)のバランスを改善することによって、 宿主の健康に好影響を与える生きた微生物菌体」 ・・・とされています。 どんなものがプロバイオティクスとして使われているかというと、 一番身近で、誰もが知っている細菌「乳酸菌」がその代表選手です。 定義の言葉だと、ちょっと難しい感じですね。 えーと、プロバイオティクスは、基本的に消化器官(腸)の細菌に作用させます。 ヒトの消化器官内には、 100種類100兆個の嫌気性菌(酸素があると生きていけない細菌)がいるそうです。 よく、「悪玉菌」「善玉菌」と言う言葉を聞きますよね。 この善玉菌と悪玉菌が日々自分の住みやすい環境にしようと戦っています。 普通、悪玉菌は腸内細菌の3〜15%だそうですが、 このバランスが崩れると本体である人間の体調も崩れてしまうわけです。 通常、抗生物質などのお薬を飲んで、悪い細菌をやっつけて病気を治しますよね。 でも抗生物質は体に良い細菌も一緒にやっつけてしまいます。 一見、元気になったような体の中で、 副作用や耐性菌、菌交代現象などの問題が発生していたりするのです。 じゃぁ、体に悪い影響を与えずに元気になれる方法はないだろうか? いわゆる「善玉菌」と呼ばれている細菌たちを増やしてあげれば、 病気になりにくい体になれるんじゃないだろうか? 悪玉菌が抑制することができるから免疫力アップにつながるのでは? そんな考えから生まれたのが、プロバイオティクスなのですね。 最初にご紹介した「LS1」もこの考え方をお口の中に応用したものになります。 プロバイオティクスの効果には、色々とあるようです。
乳糖不耐症というのは、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう症状のことです。 乳児以外で出るこういった症状のことを「乳糖不耐症」といいます。 これはアレルギーではなく、ラクターゼという、 乳糖を分解する酵素が十分に作られないために起こる症状だそうです。 乳糖は牛乳や乳製品に多く含まれる成分で、 分解されるとブドウ糖とガラクトースという2つになります。 このガラクトースは、中枢神経系の完成に必要なものなので、 母乳や粉ミルクには乳糖がたくさん含まれているのだそうです。 大人ならば、この症状が出ても大して危険ではありませんが、 体が出来上がる前の子供にはとっても大切な物なので、 牛乳や乳製品が食べられないということは問題になってしまうのですね。 |
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